無限責任
無限責任
福島第一原発の事故は人災といえる。なぜなら、津波対策が過去に生じた高さより甘く見積もっていたためだ。たとえ東日本大震災が未曾有の大震災であっても、女川原発も福島第二原発が無傷であった以上、レベル7の原発事故を起こした東電の責任は重い。
東電は、莫大な賠償金の支払いが予定される。直接被害、風評被害そして今後出てくる損害はその額10兆円とも言われるが、原状回復費を含めるとそんなものでは済まない。賠償は、直接・間接被害における補償に過ぎないからだ。
加害者たる東電は、東日本に広範囲にバラまいた放射性物質を回収、あるいは除染する義務がある。
海洋に垂れ流した放射性物質は、故意に放出した分も含め責任をもって回収せよ。
土壌に積もった大量の放射性物質を責任をもって回収せよ。表面の土を入れ替えることで済まされるはずはない。土壌には多くの微生物が棲み、そうした微生物が放射線による影響を受ければ、結果的に人を含めて生態系に多大な影響を与えることになる。
加えて、大気中に漂っている放射性物質も責任をもって回収せよ。国の基準内だからいいんだ、なんてことは許されない。事故前のレベルに下がるように徹底して回収せよ。
さらに、すでに被ばくしている住民はじめ、犬猫といった家畜、牛や豚などの内部被ばく、外部被ばくの線量を徹底して調査し、健康管理と除染に努めよ。その個体数は10万になるか100万になるか、あるいは1000万を超えるかも知れない。
それら費用を合わせればとうてい10兆円程度では済まない。
しかし、東電には、今回の深刻な原発事故を起こした責任を、無限にかつ当然に負って頂く。
いったん原発事故を起こせばどうなるか、これほどの規模の賠償そして原状回復義務が待ち構えていることを、他の電力会社に対しても警告する。
2011.6.2
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